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MNHは何がしたいのか?~マッチ箱博物館にこめた想い~
MNHは何がしたいのか? vol.1「マッチ箱博物館」にはMNHの想いが詰まっている
「マッチ箱博物館」は、鉱物や化石をマッチ箱に入れて、自分だけの博物館をつくれる、MNHの科学雑貨だ。おかげ様で2022年の販売開始以来、科学好きな子どもを中心に、じわじわと評判を呼びはじめている。
さて、この商品に入っているのは、石だけじゃないのをご存知だろうか?
「マッチ箱博物館」には、MNHのやりたいことがフルセットで詰まっている。つまり、独自のものづくり発想で企画し、雇用を創造する仕組みも入れた、MNHの思いを凝縮した商品になっているのだ。
「みんなで日本をハッピーに!」
MNHが再三いってきたキーワードだ。MNHでは、商品づくりを通じて一緒に日本をハッピーにできるパートナーを増やしてきた。
このような企業のタグラインは、えてして抽象的になる。当社のそれはとりわけキャッチーな響きであるため、表面的に捉えられがちで、どうも本質が伝わっていかないのが、我々の懸念すべきことである。
「未来コオロギ」「ゾンビスナック」。
こんな一見奇抜な名前の看板商品により、「おもしろいことをやっている会社」というイメージも持っていただいているようだが、実際何をやっているか分からない、という声も聞く。
それもそのはず、MNHの商品は“手段”であって、目的は違うところにあるからだ。
じゃあ、ハッピーって、具体的にどういうこと?
一体MNHは何をやりたいの?
ということで、今回の連載では、MNH初の雑貨商品である「マッチ箱博物館」の商品開発を例にとり、「MNHが本当にやりたいことは何か?」という問いをたてて、展開していきたい。
少し大きなテーマとなるが、これを読み終わった読者の中で、MNHという会社の解像度が一気にあがることを願って、真剣につづっていきたいと思う。
また、MNHのものづくりの考えに関しても、今一度お伝えしていきたい。特に、若者の働く場をつくっているMNHならではの発想に注目していただけたらと思う。こちらは、ものづくりに興味ある人ならば、楽しんでいただけるだろう。
さて、まずこれを語るにあたっては、MNHの菅 喜嗣会長の存在が欠かせない。
すでに社長のバトンを小澤社長に渡し、主にMNHの相談役的な立場で経営に携わっている会長だが、自身はノルコーポレーションという大手雑貨メーカーの経営者でもある。MNHを創業し、今回マッチ箱博物館の企画を主導したのも会長である。
次の記事では、会長が商売から得た経験を振り返ってみたなかから、MNHの本質を確認していきたい。