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幸せな未来をつくる仲間をつくりたい
MNHは何がしたいのか? vol.9幸せな未来をつくる仲間をつくりたい
※本連載はMNH菅会長のインタビューをもとにお届けしています。
ここまで、MMHに脈々と流れる社会を変えたい想い、ものづくりで大切にしていることをお伝えしてきた。
「多様な人の働く場所をつくってはみたけれど、それが一回きりではだめなんだ」
菅会長もこう強調するように、MNHでは社会的弱者の働く場づくり(福祉作業所との連携、ひきこもりの人が働くコミュニティ工場)をもっと広げていきたいと考えている。
そのために、MNHだけでものを売るのではなく、多くの団体が関われるような商品企画を推し進めている。
「マッチ箱博物館」は、お伝えしたように、中身を変えれば、何にでも応用がきく商品だ。2023年春に発売した、イラスト入りラムネ菓子「mement bonbons」も、同じ発想だ。ラムネにプリントしたイラストを変えれば、他の団体でも、いろいろな商品を展開できるだろう。
MNHのものづくりとは
社会的弱者を活かすMNHのものづくりの発想に共感してもらい、このノウハウを通じて商品づくりに関わる団体が増えれば、福祉作業所の仕事が増えていく。地域に新しい工場をつくることもできる。
MNHがやりたいことは、つまるところ、それだ。
MNHのものづくりと販売は、その手段に過ぎないのだ。
もちろん、弱者を活かすための工場では、課題も多い。
品質がなかなか均一にならないこと。できるだけ多くの作業所に仕事を渡すために、個々と納期のすり合わせをすること。これは想像以上に大変なところだ。
しかし、諦めるわけにはいけない。
大きい社会課題に立ち向かうには、多くの人の力が必要だ。
みんなが無理のない範囲で少しずつ力を合わせれば、大きな力になると信じている。
MNHは「この指とまれ!」の役目だと思っている。
この想いに共感していただいた人たちと、一緒に商品をつくること。
今まで仕事がなかった若者が、やりがいをもって働けるようになること。
その総量が、日本を幸せにしていけると思っている。
みんなで日本をハッピーに。
一人でも多くの人と一緒に、そんな景色をつくっていきたいと願う、今である。